Pulp Molded Cap Manufacturing Project ecosense moldingを用いた紙製注射器キャップ製造サポート

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zeniusは、NISSHA株式会社が展開するサステナブル成形品のブランド『ecosense molding』からの依頼を受け、紙製注射器キャップ製造に向けた伴走コンサルティングを行いました。使い捨て医療機器の脱プラスチックを目指す一環で、医療機器の一部をプラスチックから紙に置き換えた際の影響を正確に検証するため、ドイツのHaselmeier(ヘーゼルマイヤー)社から注射器の開発データや製造技術情報を取得提供し、その実現に貢献しました。

感染防止の観点から、再利用が難しい注射器や点滴パックなどの医療機器は使い捨てが基本とされており、廃棄物の量は少なくありません。その医薬品業界における新たな取り組みとして少しずつ増えてきているのが、二次包装の脱プラです。本プロジェクトで製造されたものは、紙でありながら注射器のキャップとして使用できる機能性も兼ね備えた成形品になります(パルプインジェクション | 硬質・薄肉 射出成形xパルプ-ecosense molding)。zeniusは本件の用途探索および用途開発の一環で、ドイツのパートナー企業であるHaselmeier社に協力を要請。同社CTOへのビジネス提案も含め、両社を文字通りブリッジするサポートを提供しました。

この紙製注射器キャップにてNISSHA社は、「Pharmapack Awards 2024」のPackagingInnovation賞を受賞されました。この賞は毎年パリで開催されるPharmapackにおいて、医薬品パッケージや薬剤投与デバイスにおける革新的な技術に与えられるものです。現行品のプラスチック射出成形品と同じ形状を再現したという点だけでなく、プラスチックと同等の機能を有し、さらに石油由来プラスチックの使用量を大幅に削減できる点が評価されたようです。zeniusも毎年Pharmapackへ出展しており、そこで得られるような海外最新技術の日本国内導入および、国内デバイスや技術の海外進出のお手伝いも積極的に行っています。気になる方は是非お気軽にお声がけください。
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Client : Nissha Co., Ltd.
Direction : Yui Muguruma