ZN-1 単回吸入用ドライパウダー吸入器
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喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺感染症など、その対象疾患の多くが莫大な医療費負担を強いられていることから世界ではジェネリック吸入器の開発が積極的に進められている。
zeniusは、コンピュータ支援設計(CAD)に基づくリバースエンジニアリングと数値流体力学(CFD)モデリングの専門知識をはじめ、独自のプロダクトデザイン技術により「ペイシエントセントリックなデザイン性能」「量産性も考慮した低コスト性」及び、後発医薬品用吸入デバイスにおける必須要件である「先発品との同等性」のすべてを兼ね備えた製品プラットフォームを開発した。
本ZN-1プラットフォームは、単回吸入用高用量ドライパウダー吸入器用のプラットフォームである。日本で販売されているインフルエンザ治療用吸入器イナビル(ラニナミビルオクタン酸塩)である、TwinCaps®粉末吸入器のジェネリックデバイスをベンチマークとして製作された。
ZN-1プラットフォームの特徴
- 手軽なユニットプライス
- シングルドーズ、使い捨てデバイス
- 大幅に削減した製造コスト
- スマートアセンブリーと充填
- 服薬アドヒアランスの促進
- 直観的で簡素な使い勝手
- 確かなユーザビリティ
- 人間工学的なデザインと視認性高いドラッグウィンドウ
- 幅広い製剤への対応
- ジェネリックを含む様々なキャリア、処方、容量に対応
ZN-1プラットフォームのパフォーマンス特性
ジェネリック医薬品用の吸入器として、先発品と同等の吸入特性を有しつつ、吸入器内の空気の流れを安定化させることで吸入性能のばらつきを低減させることに成功した(従来品の吸入誤差が+/-0.2 l/minであるところ、+/-0.02 l/minにばらつきを抑えることが出来た)デバイスであり、実用新案登録済である。当該デバイスの開発にあたっては、米国VCU(ヴァージニア・コモンウェルス大学)の研究室に性能評価を委託し、同等性能があることの実証実験結果を得ることができた(以下実験結果の一部抜粋)。
ZN-1は、TwinCaps ®吸入器の気流路形状を再現しているが、よりシンプルな使い勝手と従来品よりも20%相当安価に製造するための設計的工夫を施しており、また、CFDモデル解析に基づき、流路内で薬物粒子の渦流を発生させるように改良が加えられた(以下図1)。
ZN-1の使用方法
- 提携およびライセンス供与のご案内
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- 単回使用の使い捨て大容量DPI
- さまざまなキャリアおよび処方に対応
- 色やブランドのカスタマイズ対応が可能
- 高いユーザビリティとコストパフォーマンス
- ライセンス供与およびコンビネーションデバイス開発に広く対応
- Credit
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Team Lead : Masaki Fukushima
Design Lead : Masaki Fukushima
Designer : Hajime Nemoto